前回の記事では警察事務職員の仕事内容についてかなりざっくり書きました。
今回は、警察職員として実際に働くまでの流れを簡単にまとめていこうと思います。

公務員試験って受けたことないし、警察事務の試験はどういう流れで行われるの?
こんな疑問にお答えします。
- 警察事務への転職を考えている
- 試験を受けたいけど、実体験を聞いてみたい
- 試験の対策が知りたい
警察事務職員を目指す方々の参考になれば幸いです。
試験の流れ
簡単な流れとしては
- 地方公務員一次試験・筆記(論文含む)
- 警察職員二次試験・面接
- 警察学校へ入校
これら3つを経て、ようやく初任の部署へ配属されます。
警察職員への就職や転職を考えている方には、まず各都道府県の採用ホームページを見ることをおすすめします。
1次試験の内容と難易度

まず大卒、高卒、それぞれ区分があることはご存知だと思いますので、その辺の詳しいことは割愛します。
1次試験では、それぞれの区分(年齢)に応じた教養試験を行うのですが、聞いた話や体感としては…
大卒→鬼門
高卒→割と受かりやすい
です。
ちなみに私は高卒区分で入りました。教養試験については、本屋に売ってる地方公務員試験対策の本を購入し、2ヶ月〜3ヶ月詰め込みで勉強して通りました。
ただ、同期の大卒グループに聞くと、みんなかなり勉強していたようで…
大卒区分で試験を受けた子たちは、独学のみで勉強した人はほぼゼロで、大学の公務員講座を受講した人がほとんどでした(もちろん自宅でも勉強漬け)
たとえ偏差値の低い大学だとしても、大学に入ってしまえば公務員試験は大卒区分でしか受けられませんので、その点は注意してください。
筆記試験の内容についてはおおよそどこの都道府県警でも同じです。

教養試験は択一式問題ですので、自信がなくてもしっかり埋めておきましょう。
2次試験の内容
1次試験に受かれば、別日程で面接を受けます。
私の時は4対1の面接でした。面接官の中には警察官もいます。
私が試験を受けたのは10年前のことなので、何を聞かれたか、あまり覚えていないのですが、唯一答えられなかった質問を覚えています。
それは
「警察組織の不祥事について、どう思われますか?またどのような不祥事を知っていますか?」
という質問でした。
これは予想外で、「えっと…すみません、特に警察について悪いイメージを持っていなくて、不祥事についても勉強不足で、知りません。すみません。」と謝った記憶があります。今思い返しても稚拙な回答…(笑)
「あ、そうですか〜(笑)」と笑われました。
しまった〜(泣)と内心落ち込んでいましたが、何故か受かったのですから、不思議です。

結局、面接の対策は本を買って想定しておくしかないの?
と思われる方も多いと思います。もちろんそれも重要です。
ですが、可能であれば、同じ年に別の公務員試験を受けた知人に、何を聞かれたか聞くのがベストだと思います。
私の場合は「県庁事務」「学校事務」の面接が警察事務の面接より先にありましたので、県庁事務を受けた友人をつかまえて「面接で何聞かれた!?」と聞きました。
(ちなみにその県庁事務の子は落ちました…(笑)ちょっと気まずかった…)
種別は違えど同じ「お役所」ですので、その時々のトレンドや傾向など、聞かれる項目は似ていると思います。
3.警察学校へ入校

2次の面接も受かれば晴れて採用・・・4月からは早速お仕事だー!
と浮かれてはいけません。
地獄の警察学校時代へと突入です。
とはいえ事務職員の入校は1ヶ月程度で、学校生活もほぼ座学のみですので、警察24時で見るような厳しい生活を長く続けるわけではありません。
ただ、日中の8時〜17時が座学のみなだけであって、早朝や夜の生活は警察官と同じ厳しさを強いられます。
入校中は必死なんですけど、終わってみると案外楽しかったな、と思えます(この辺も事務職員は得ですね。1ヶ月で終わるんですから。笑)
詳しい学校生活についてはまた別記事で書いていこうと思います。
※警察学校入校前に身につけておくべき習慣と準備について書いたので、良ければこちらも参考にしてください。
今日のまとめ
いかがでしたでしょうか?
警察事務といえど、警察学校の入校を除けば試験自体は他の公務員とあまり変わりありません。
ただ、一ついえるのは警察組織はもっぱら体育会系で、縦社会です。
そこについては警察事務職員であろうと変わりありません。警察官の中で仕事をするわけですから。
なので、面接では「ユニークさ」「独創性」などより「真面目さ、実直さ、素直さ」などを重視されます。
一般の会社から見たら、古い体質を持った組織ですので、保守的な考え方の人も多く、変わった人や浮いた人は弾かれてしまいます。
なので、警察事務職員といえど、いわゆる「体育会系」な人物が好かれやすいといえます。
まぁ、受かってしまえばこっちのもんなので、「体育会系じゃないから無理だ…」とは思わず、面接の段階だけ体育会系を演じてしまえば何とかなります。
警察学校の生活も、体育会系じゃなくても、訓練についていけなくても、頑張ってついていこうという姿勢を見せれば(たとえ演技でも)教官は評価してくれます。(私がそうでした。)
以上が今日の記事でした。
みなさんの参考になりましたでしょうか?
聞きたいこと、質問などあればぜひコメント欄で教えてください。
それでは、次回の更新をお楽しみに!