【厳しい】警察学校入校前に身につけておくべき習慣と準備5選【生活】

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コラム

「ハコヅメ」にハマる元警察職員です。

ところで、ここにたどり着いたあなた方は、警察官、もしくは警察職員の試験に無事合格し、4月からの(もしくは中途での)警察学校入校に不安を抱えているのではないでしょうか?

そんなあなた方に、警察学校生活を終えた私が、入校前に身につけておくべき習慣と準備をご紹介します。

「厳しい」と聞く警察学校ですが、慣れてしまえばこっちのもんです。正義感が無くても、メンタルが弱くても、ゴリゴリの運動音痴でも(全部私のことです)卒業できたんだから、あなたもきっと大丈夫。

生活習慣の見直し

まずはやっておいて良かった生活習慣と、やっておけば良かった…と入校後に私が感じたことをお話します。

これを実践しておけば、入校後の生活スタイルにもすぐに馴染めるのではないかと思います。

コツ美
コツ美

ちなみに私は長年文化部で運動神経は皆無。入校前はゲーム三昧で1日中家に引きこもってました

・早寝早起き

ある程度予想はできると思いますが、入校した後は6時〜6時半の間に叩き起こされます。

私が入っていた警察学校では、寮のスピーカーから大音量で音楽が流れ、慌てて飛び起きて早朝訓練の準備をする、といった流れでした。

寝坊の心配をする方もおられると思いますが、爆音なので嫌でも起こされます。

寮が個室で無ければ、同期に起こしてもらうよう頼むか、それでも心配な人は目覚まし時計に頼りましょう。でも、大抵は教官に怒られる緊張感と、連帯責任になるプレッシャーから、自力で起きられるようになります。

入校前までに早起きの習慣がない人は、入校2周間前くらいから早起きの習慣をつけておくと、入校後の起床時間でも苦にならなくなります。

就寝時間も早く、21時〜22時には消灯です。ただ、入校後は疲れて嫌でも早寝ができるので、就寝時間の心配は無用かと思います。

・ランニング

入校後、6時半に叩き起こされた後は校庭にて死ぬほど走らされます。

教官によっては、校庭3周のみで終了…なんてこともありましたが、元機動隊の教官だと30周くらい走らされることもあります。(途中で何周か分からなくなるくらい)

早めに切り上げてくれる教官、ひたすら走らせてくる教官も何日か過ごすことで分かってくるので、朝のモチベーションが教官によって変わります

これは私が「やっておけば良かった」と後悔した方の習慣で、上記でも述べたように、ゴリゴリの運動音痴で、それも運動の中で「ランニング」が一番苦手だったので、2周走った辺りで息を切らしてました。(早すぎ)

30周の日なんか、頑張って15周くらい走った辺りで脚と息に限界がきて、隊列からはみ出て1人寂しく走っていました。遅すぎて1周差で追いつかれることも何回もありました。

追いついてきた同期の警察官が背中を叩き、後ろからさりげなく「がんば!!」と声をかけてくれることもありました。(ときめいた)

ただ、いくら遅くても足を止めないことが大事で、教官も「諦めない姿勢」を見せているうちは私を叱ることはありませんでした。

運動能力に個人差があることは、教官も分かっていることですし、できなくても「根性」を見せておけば大丈夫です。(女性に限らず、男性警察官として入った人の中にも運動が苦手な人はいました

そして、不思議なもので、何日も走ることを続けていると、自然と走れる距離も長くなりました。1ヶ月後には隊列からはみ出ることもほとんどなくなりました。

ただ、これに関しても「今までウォーキングしかしたことないわ〜」という人は、入校後のギャップを少しでも少なくするために、入校前に家の周りでも軽く走るクセをつけておくと良いかと思います。

・大食いと早食い

これについては入校後に嫌でも身につく習慣なので、あえて入校前にするべきことでは無い気がしますが一応書いておくと…。

入校後は「日本昔ばなし」で出てくるような山盛りごはんを「5分で食え!」と言われます。

コツ美
コツ美

誇張じゃなくて、マジでこんな感じのが出てくるよ。女性にも容赦ないよ。

私は元々結構食べる方なので、量は頑張れば食べられるけど(入校中はひたすら運動するのですごくお腹が空くよ)早く食べることは苦手でした。

時間内に完食できないでいると、「一線に出たらいつまでも飯食ってる時間なんかねぇんだよ!!5分で食え!!」と叱られます。

しかも恐ろしいことに教官たちは食べるのが死ぬほど早いのです。

食べ終えると速攻で片付けが始まるので、どうしても間に合わない時は、隣の席の男性に無理やり白米を振り分けてました(笑)

男性陣も、「さすがに女性にこれは…」と思ってくれているので、「ちょっと食べてあげるから急げ!」と協力してくれます。

なので、どちらかと言うと少食で、ゆっくり食べるのが好きな人は、少しずつでも胃の容量を広げておくと良いでしょう。

激しい訓練の後に、速攻で飯をかきこむので、さすがの男性警察官も、青い顔をしながら食べていました。

準備品

試験に合格し、入校が決まると入校前の準備品リストが配られますので、それを参考に入校の準備を進めます。

持って行き方はそれぞれですが、何かと持ち物が多いので、入校前にあらかじめ寮に持ち込める期間があると思います。

警察事務の場合は入校期間が短いので、なるべくコンパクトにまとめた方がいいと思います。私は大きいサイズのキャリーケースに詰め込んで行きました。

警察官の場合は衣装ケースやダンボールに詰め込んでいる人がほとんどでした。

今から書くのは、持っていかなくて後悔したものや、あれば便利だったなぁというものを紹介します。

腕時計

これは県によってはきちんとリストに「腕時計」と書いてある県もあると思いますが、なんと私の県では「時計」とだけ書かれていて、腕時計を持ってきていない人もいました。

私は知り合いに警察事務職員として働いている方がいたので、「腕時計はリストに載ってないけど絶対持っていった方がいい!!」とアドバイスをもらっていました。

結果的にこれがすごく助かりました。

座学や訓練…様々な授業を受ける警察学校時代、行動の遅れは教官から檄を飛ばされること必至です。

学校生活では、合間の移動時間などで、マメに時間をチェックしないといけない場面が必ず出てきます。

そこで活躍するのが腕時計です。

普段、スマホはもちろん持ち歩くことは禁止されているので、時間を確認するための腕時計が頼りになるわけです。

これは警察学校のみならず、卒業後も「マメな時間チェック」は大切な習慣になるので、ぜひ腕時計を身につけるクセをつけておきましょう。

※アップルウォッチなどはおそらく没収されるので、普通の腕時計にしておきましょう

スマホ

スマホがあればスマホで時間チェックもできますが、入校中はスマホ厳禁です。おそらくどこかのタイミングで教官が没収します。

私がいた県では、平日は教官が全員分のを没収し、週末のみ希望者に返却されました。

ただ、入校後1ヶ月間はまるまるスマホを見ることが禁止されていたので、実質1ヶ月間スマホ無しの生活を余儀なくされました。(鬼

余談ですが、寮には多目的スペースに1台だけテレビがあり、夜の自由時間(ほぼない)にのみ、テレビをつけることが許可されていましたが、その貴重な自由時間の間に、入浴や明日の準備や日誌を書いたりなどに時間を取られるので、全員一度もテレビをつけることはありませんでした。

1ヶ月間、俗世から切り離される生活を送ることになるので、卒業後はニュースを見ると「へぇ〜世間ではこんなことがあったのか」と浦島太郎のような状態になります。

で、本題なのですが…。

同期の男性警察官の中で、スマホを2台持ち込み、片方のダミーを教官に預けて教官を欺き、もう1台のメインのスマホを寮で使うというツワモノがいました。

バレれば始末書ものですが、教官は部屋が散らかっていないかのチェックはするものの、私物をひっくり返してチェックしたりはさすがにしないので、うまくやればバレずに過ごせます。

「その手があったかー!」と関心しました(笑)

ちなみに、外部との電話連絡は学校内に設置してある2台の公衆電話からかけることができました。なので、持ち物リストの中に「テレフォンカード等」と書かれていました。(今時テレフォンカードって…)

公衆電話も、それも短い自由時間にのみ許可されているので、彼女や彼氏、家族に連絡したい警察官でいつも行列ができていました。みんなお互いを気遣って、1人数分までの電話ですぐに交代していましたね。

長くなりましたが、スマホの没収については各警察学校で対応が違うと思いますので、(とはいえ多分ほとんどが最初は没収されると思いますけど)

「1ヶ月もスマホがないなんて禁断症状がでてしまうわ!」って方は、念の為使ってないスマホを持っていき、それを教官に預けてやり過ごすのも手かもしれません。

ちなみに、ここ重要なのですが、上記で説明した手法は結構有名なので、教官も学習して、「使えるスマホかどうか、目の前で電源を切ってから預けろ」と言ってきたり、「電源が入るスマホかどうが確認させろ」と言ってくるので、最低限、電源は入るスマホにしておいた方が無難です!

バレたらめっちゃ怒られるんで。笑

コツ美
コツ美

そもそもなんでそんなに厳しくなったの?

お前らの前の期の警察官が、携帯使って彼女を寮に忍びこませたり授業中にこっそり使ったり悪さばっかりしてやがったからだよ

コツ美
コツ美

先輩たちのせいじゃん…

まとめ

いかがでしたでしょうか?

裏話も交えつつ、入校前にしておくべきことを紹介しました。

ただ、ここに書いたのはあくまでも一般的なことですので、もっと細かい、各都道府県のローカルルールはたくさんあります。

やはり1番確実なのは、就職先の先輩警察官に話を聞くことですので、既に一線に出て働いている知り合いの警察官がいる場合は、ぜひ時間をとってもらってお話を聞くと良いと思います。

公務員は、一般の会社と違い、インターンなどもありませんので、就職前に自分から行動して事前情報を集めておくことは、就職後に自分を助ける材料になります。

以上、「警察学校入校前に身につけておくべき習慣と準備5選」をご紹介いたしました。

それでは、次回の更新をお楽しみに!

コツ美
コツ美

こうして聞くと、おまわりさんも普通の人間だよね

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